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正社員のバックレは転職に影響!?正しいバックレ方とは?

学歴

「バックレる」とは、辞める意思を伝えずに、突然に無断退職することです。最近では、若者を中心にこのような行動を取る人が増えていると言われています。

色々な会社を渡り歩いていると、バックレて退職する人が多いのに驚きました。バイトでもヒンシュクなのに、社員でバックレるのは、もう社会人として失格です。

今まで私も、そう思っていました…。

ある日、同じ会社で働いていて突然バックれた人と再会し、話す機会がありました。


その人を仮にA君とします。上司に毎日のように怒られていたA君ですが、それでも仕事を覚えるために必死で頑張っていました。
しかし、日が経つにつれて、上司の態度がエスカレート。
物を投げたり、暴言を吐いたりとまるでいじめのような雰囲気になってきました。
A君は、次第に口数も少なくなり、表情も暗くなってきました。

そして、A君は無断で会社を休んでしまいました。
その日、私や同僚は、A君に何度か電話をかけましたが、出ることはありませんでした。
次の日も、そして次の日も…。

A君は新入社員でしたので、無断欠勤してもそれほど会社が困るようなことはありませんでした。
また、会社も、今までにバックレた社員がいたようで、対応もあっさりしたものでした。

その後、A君のことは何事もなかったようにフェードアウトしていきました。

当時のことを振り返りながら、A君がバックレるきっかけを話してくれました。

A君が、バックレるきっかけとなったのは、上司にカバンの中身を見られたからでした。A君のカバンの中の自己啓発本を見つけた上司は、A君を揶揄いました。

「こんな本、読んでるの(笑)」

腹立たしい気持ちと情けない気持ちで次の日は会社に行くことができなかったそうです。今までのストレスも積み重なっていたのでしょう。
バックレる人はいい加減な気持ちではなく、精神的に参っている方が多いのではないでしょうか。

A君は非常に真面目な人でした。決して無責任な人ではなかった印象です。
しかし、真面目な人ほど、悩んで悩んで、辞める意思を会社には、伝えにくいようです。

A君の例は、上司が酷すぎました。

会社の雰囲気が悪いから、退職届も出しにくい。だからバックレるという悪循環です。

バックレた場合、会社から損害賠償や懲戒解雇処分される可能性もあるようですが、私の知る限りでは、特にそのようなことはなかったように思います。

A君の例を見る限り、会社もブラックという後ろめたいところがあったのでしょう。

かなりブラックな会社を例にあげましたので、参考にならないかもしれませんが、普通の会社でしたら、きちんと退職届は出すべきです。

バックレ退職を勧めない理由は、以下の三つです。

  1. バックレ退職は自分の信用を失う
    バックレ退職をすると、会社や同僚に迷惑をかけるだけでなく、自分の信用も失います。会社には、あなたの履歴書や給与明細などの重要な書類が残っています。それらの書類を取り戻すためには、会社と連絡を取らなければなりません。しかし、バックレ退職をした人は、会社から嫌われている可能性が高く、連絡がつかないか、無視されるか、罵られるかのどれかです。また、将来の転職や就職にも影響します。バックレ退職をしたことが知られれば、他の会社からも信用されなくなります。面接で「前の会社ではどうして辞めたのですか?」と聞かれたら、「バックレ退職しました」と正直に答えることができますか?そんなことを言ったら、即不採用ですよ。
  2. バックレ退職は自分の成長を阻害する
    バックレ退職をすると、自分の成長も止まります。仕事は、自分の能力やスキルを磨く場でもあります。仕事には、楽しいことややりがいのあることだけでなく、苦労や困難もあります。それらの経験を通して、自分は強くなったり、賢くなったりします。しかし、バックレ退職をすると、そのチャンスを逃してしまいます。逃げることで一時的に楽になるかもしれませんが、長期的に見れば、自分の成長にマイナスです。また、仕事は人間関係を築く場でもあります。仕事で出会った人たちは、あなたの友人やパートナーになったり、あなたの人生に影響を与えたりします。しかし、バックレ退職をすると、その可能性も失ってしまいます。人間関係は大切ですよ。
  3. バックレ退職は自分の幸せを奪う
    バックレ退職をすると、自分の幸せも奪われます。仕事は、自分の生活や夢を支えるものでもあります。仕事で得たお金で食べたり遊んだり貯金したりしますよね。また、仕事で得た知識や経験で自分の夢に近づいたりしますよね。しかし、バックレ退職をすると、その基盤が崩れてしまいます。お金がなくなれば生活が苦しくなりますし、夢も遠ざかります。

    また、可能性は低いとはいえ、損害賠償や懲戒解雇処分となると、次の転職にも影響が出ます。

    もしどうしてもバックれたくなったら、退職代行サービスなどを利用してはいかがでしょうか。
    退職代行サービスを通しての退職は「クズ」や「迷惑」と言われようとも、自身のメンタルを守るためには、絶対に利用するべきだと思います。



    A君は最後に言いました。

    「あの当時、退職代行サービスがあれば利用してたでしょうね」



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