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京都市営地下鉄一日券でびわ湖疎水巡り
びわ湖疎水って何!?
京都市の水道水のほとんどは滋賀県のびわ湖の水です。
明治維新の東京遷都により、京都が衰退をすることを心配された京都市はお隣の滋賀県の大きな水瓶を利用して上下水道の整備、水車動力、舟運による産業の活性化を考えました。
それが「びわ湖疎水」。
日本最大の湖「びわ湖」から京都へと水をつないだ大偉業です。その歴史的なスポットを巡る旅を「京都市営地下鉄一日券」で出かけてみませんか?
梅小路公園「市電ひろば」
明治時代に入り、「びわ湖疎水」工事がはじまると、当初は計画なかった「水力発電」案が急浮上し、発電所が作られることになりました。
難工事でしたが、完成後には水力発電を利用した路面電車や工場が京都の町を活気づけます。
特に路面電車は日本最初、世界でも2番目の電気鉄道として大きな注目を浴びました。
現在、路面電車は廃止となりましたが、梅小路公園には懐かしい市電が保存されています。
琵琶湖疏水記念館
京都市営地下鉄の烏丸線と東西線を乗り継いで「蹴上駅」下車。琵琶湖疏水記念館へ。
京都市動物園や平安神宮で賑わう岡崎公園の近くにありますので観光のついでにお立ち寄りいただけます。
入園料はなんと無料!しかし館内の充実さは目を見張るものばかりです。
最新のプロジェクションマッピングを見れば、琵琶湖疏水の工事の様子や規模などがひと目でわかります。
また、当時の様子を再現した模型は、水が与えた京都の豊かな暮らしがひと目でわかります。
建設に携わった方々の紹介コーナーでは、琵琶湖疏水にかけた熱い思いが伝わってきます。
館内からテラスへ出ると疏水が目の前に現れ、憩いのスペースとなっています。
南禅寺水路閣
琵琶湖疏水記念館から徒歩10分。
京都観光では外せない名所として有名な南禅寺に到着です。
この境内には琵琶湖疏水が通っています。
「びわ湖疎水」の一部の水路閣。
景観に配慮して造られたため、まわりの風景に溶け込み神聖な空間を作り出しています。
ドラマのロケ地などにも使用され、最近ではインスタ映えスポットとしても脚光を浴びています。
蹴上インクライン
再び「蹴上駅」に戻ると鉄道の廃線跡らしき姿が…?
蹴上インクライン。
舟運の不得意とする大きな高低差を解消するため、疏水の一区間に建設された傾斜鉄道のことです。
台車に舟を載せ、電力によって運転されました。
鉄道輸送などの発達により舟運の利用が減少すると、インクラインは廃止となりますが
現在は国の史跡として整備され、春には沿線の桜並木が花を咲かせる観光名所となっています。
ねじりまんぽ
インクラインの下あるトンネル(まんぽ)。レンガをらせん状に積むことで強度を高めるという手法がとられ「ねじりまんぽ」と呼ばれています。レンガの重なりが機能美を作り出しています。
東山自然緑地
「蹴上駅」から地下鉄で東山を越え、山科へ。疏水沿いに遊歩道が整備されています。春には桜並木と菜の花が咲き、憩いのスポットとなっています。
「京都市営地下鉄一日券」攻略法
「京都市営地下鉄一日券」発売額
大人 600円 小児 300円
「京都市営地下鉄一日券」利用例(京都駅出発・大人料金で計算)
京都駅→蹴上駅(260円)
蹴上駅→山科駅(260円)
山科駅→京都駅(290円)
計810円
まとめ
京都復興への情熱で完成された琵琶湖疏水。その偉業を感じながら散策すれば、新たな京都の一面を見ることができます。散策の後は三条京阪で下車、河原町でまったりとカフェを楽しむのもいいですね。もちろん、びわ湖の水でいれた美味しいコーヒーやお茶で!
※情報は2021年6月現在のものです。※料金はすべて税込価格です。※詳しくは下記公式ホームページをご覧ください。
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